4U-5
調波構造に基づく短時間モノラル音声からの残響除去
○渋谷 涼(法大)
室内での遠隔発話音声の録音時には多くの残響が付随する。付随した残響は音声の明瞭性を欠き、音声認識システムの精度の低下を招く原因となる。この問題に対して、調波構造を利用することで、モノラル音声信号からの残響除去法が提案されている。当手法により、5240語を用いることで効果的な残響除去を可能としているが、短時間(100語)では残響除去とともに雑音が発生してしまうといった課題があった。そこで、従来手法に挙げられた残響除去フィルタを作成し、短時間(100語)にも対応し得る処理への改良を行った。その後、残響を付加した短時間音声を用いて性能の評価を行った。評価用音声の(残響時間,入力音声の長さ)の組み合わせは複数用意した。