4U-2
マイク数以上の同時発話分離のための調波・非調波音源モデルの検討
○平澤恭治,安良岡直希,高橋 徹,尾形哲也,奥乃 博(京大)
人間の生活環境に存在する多数の音源を正しく分離するために, 我々はマイク数以上の音源分離(劣決定音源分離)の検討を行っている. 我々は同時発話分離のために混合ガウス分布を用いた調波・非調波音源モデルを提案しているが, 調波部分は理論的に正当化されたモデル化が行われている一方で, 非調波部分のモデルには理論的な正当性がなく, 分離性能を低下させる要因となっていた. 本稿では従来の調波・非調波音源モデルに対して変更を加え, SiSEC2011で用いられた男女3-4話者の混合音声を分離する実験により, どのようなモデルが劣決定同時発話分離問題に適しているかを検討する.