4T-1
一般道における渋滞緩和・解消を図る交通信号機制御システムに関する研究
○榎本大義,北越大輔,鈴木雅人(東京高専)
本研究では,相互作用型階層強化学習システム (IH-RL)を利用し,
一般道における信号機群の適切な点灯間隔を学習するシステムを
提案する。IH-RLは,エージェント間の階層構造をもとに上位・下位
エージェントが相互作用することで協調的な行動を獲得可能とする
手法である。提案システムでは,下位に適切な信号点灯間隔の獲得
を目指すエージェント集団を,上位エージェントとして,下位集団に
対して指示を与えるエージェントを用意し,IH-RLを適用する。提案手法
により,各信号機が上位エージェントの指示の下,混雑度合のバランス
を取る適切な振舞を獲得することで,環境全体における渋滞の緩和・解消
を目指す。計算機実験を通して提案システムの性能を評価する。