4S-8
フォルマントの変動を用いたビブラート検出法の提案
○榎 真吾,波多野賢治(同志社大)
カラオケは,現在では世界中で親しまれている娯楽装置である.その機能の一つである歌唱力採点は利用者の関心を引き,カラオケの普及に貢献してきた.しかし,歌唱力採点が算出した得点と聴取者の評価との間には乖離がみられる.その原因の一つには,歌唱技術であるビブラートの検出を行う際に,音声ピッチの時間変動を用いている為に発生する誤検出が挙げられる.本稿では,ビブラートの誤検出を解消する為に,歌声の響き成分であるフォルマントの時間変動を用いたビブラートの検出手法を提案する.提案手法により,現状の歌唱力採点の問題点であるビブラートの誤検出を解消し,ビブラートの検出精度を向上させることができた.