4S-6
押弦制約付きギター演奏自動採譜システム
○矢澤一樹,阪上大地,糸山克寿,尾形哲也,奥乃 博(京大)
本稿では,押弦制約を用いたギター演奏の自動採譜システムについて述べる.
Latent Harmonic Allocation (LHA) などの従来の多重基本周波数推定法では
あらゆる音の組み合わせが許容されるため,
人間の身体構造上は同時に演奏できない音の組み合わせが推定結果に含まれる場合があった.
我々は,LHAの出力に押弦制約を組み合わせることで,
このような音の組み合わせを除外可能な自動採譜システムを構築した.
押弦制約は,押弦位置が3~4フレット以内である押弦パターンをリストアップしたものである.
実験の結果,押弦制約を用いることで推定精度の向上,およびLHAの閾値に対す
る頑健性の向上を確認した.