情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

本論文は、音楽音響信号を対象とし、和音を含む楽曲から音源同定を行うことを目的とする。
近年、音楽ジャンル分類の研究が多くなされている。例えば、サックスを用いる楽曲のジャンルはジャズであることが多い、といったように特徴量として楽器名を用いることで分類の精度を上げるという研究報告がされている。
従来は複数楽器・単音の混合音から機械学習によって学習モデルを作り、分類を行うという手法であったが、本研究では、学習モデルを複数楽器・和音の混合音から作成することで、和音を含む楽曲であっても、より精度を高く楽器名を特定できるということを実験により示す。