4K-5
CUDAプログラムのロギング・再演機構
○松浦広明,丸山真佐夫(木更津高専)
 CUDAのプログラムは、CPU側のホストとGPU側のデバイ
スにまたがって実行される。そのため、問題の発生箇所が特定しに
くいという問題がある。これを解決する方法として、プログラム実
行時にホストとデバイスの処理を記録しておき、再度実行時にはそ
の記録を元に再演することで、ホストとデバイスを独立して実行さ
せる方法があげられる。たとえば、デバイスで実行されるプログラ
ムのデバッグ時には、あらかじめホスト側の処理を記録しておき、
その記録を元にホスト側の処理を再演実行する。すると、ホスト側
の処理をあらたに行わずに済み、デバイス側の処理だけを独立して
実行することができる。
 本稿では、プログラム実行時にホストおよびデバイスの処理を記
録し、その記録を元に再演実行することでデバッグを支援する機構
を提案する。