情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

近年、位置情報サービスへの需要が高まり、スマートフォンの登場によって今後は更にそのサービスの市場が拡大すると見込まれている。しかしながら、GPSによる屋外での測位と比較し、屋内については、「いつでも、どこでも」測位が可能な技術は未だ確立されていない点が課題である。そのため、我々は、その課題を解決するためにIMESとDeadReckoning技術を融合させた屋内シームレス測位基盤の研究を行っている。スマートフォンに内蔵されたセンサにてDead Reckoningを実施し、IMESにて測位情報をキャリブレーションすることで測位精度や測位速度を向上させるというのが基本的なコンセプトである。本論文では、その屋内シームレス測位基盤の設計と現状の課題について報告する。