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眼底画像を用いた位相限定相関法によるバイオメトリクス認証
○春日大樹,大和田勇人(東理大)
本研究では、網膜の血管情報を利用したバイオメトリクス認証システムを提案する。バイオメトリクス認証とは、身体的特徴など個人に固有の情報を利用して本人確認を行う認証方式である。すでに金融機関や企業内の入退室管理で指紋や静脈を用いた認証が導入されているが、指紋認証や静脈認証においては、他人によるなりすましの問題が報告されている。この解決策の一つとして網膜を用いた認証方式が考えられる。網膜は他の部位に比べ唯一性が高く、盗まれにくいという特徴がある。そこで、眼底画像から抽出した血管領域を基に照合を行う。照合には画像の位相情報を用いて二枚の画像間の類似度を算出する位相限定相関法を用いる。