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CMP向け分散キャッシュの可視化ツールを用いた効率化
○藤枝直輝,吉瀬謙二(東工大)
プロセッサのシングルスレッド性能向上の限界により,
プロセッサに搭載されるコアの数は増加傾向にある.
多くのコアを搭載するプロセッサのキャッシュにおいては,
コアごとの要求に応じて,いかに効率よくその容量を利用するかが
重要になっている.
我々は,CMP向け分散キャッシュの利用状況を可視化するための
ツールを構築し,これを用いてキャッシュに対する要求により柔軟に応え,
キャッシュの利用効率を高め,プロセッサの性能向上を目指す.
本稿では,構築した可視化ツールの機能・設計・実装について述べ,
これを用いた効率化の方法を述べ,評価を行う.