3ZJ-2
助手席ユーザによる指差し指示領域の基礎検討
○白根愛佳,澤野弘明,水野慎士(愛知工大)
本稿では,助手席ユーザによる指差し動作から指示対象物体を推定する一手法を検討する.筆者らはこれまでに,指差し動作認識と風景認識に基づいて,経路案内を動的に変更するカーナビの研究を進めてきた.本研究では重要課題の一つである指差し動作の抽出と指示対象物体の推定を行う.特に指示対象物体を特定する前段階として,物体が存在する可能性が高い領域を限定する.実験では指の先端位置から物体存在領域を限定し,CG画像中の指示対象物体の推定を試みた.実験の結果,指差し動作によって指示対象物体の推定精度が向上することを確認した.また指差しによる物体指示精度がユーザの感覚によって異なることを確認した.