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濃度階調変換処理を用いたα-LASによる偽陽性陰影削減
○横山 慎,杉浦彰彦(静岡大),澁谷倫子(山形県産業技術短大庄内校),山本眞司(静岡大)
我々は,胸部CT画像から肺結節を自動抽出するシステムの
第1 段階候補領域抽出処理において,可変N-Quoitフィルタ(以下VNQ)と
正値集中度リングフィルタ(以下PCR)の2種類のフィルタを
併用する手法を提案している.また,第2 段階偽陽性陰影削減処理において,
学習における負担が比較的少ないk-Nearest Neighbor法(以下k-NN)を
改良したα-Local Average Similarity法(以下α-LAS)を提案した.
本研究では,偽陽性陰影のさらなる削減のため,前処理に
濃度階調変換処理を提案した.濃度階調変換処理は候補点の形状情報だけでなく,
濃度情報を付加することが可能である.さらに,VNQとPCRの併用による
問題を解決するアプローチとして位置ずれ考慮を導入した.
これらを適用し,効果の検証を行う.