3ZH-8
濃度差を利用したフィルタリングによる肺結節抽出第一段階処理の改善
○宗森智央,水野杏里,杉浦彰彦(静岡大),澁谷倫子(山形県産業技術短大庄内校),山本眞司(静岡大)
我々は,胸部CT画像からの肺結節自動抽出において可変N-Quoit フィルタ(以下VNQ)と正値集中度リングフィルタ(以下PCR)という2つのフィルタを用いて第一段階結節候補領域の検出を行うことを提案している.
しかしこの手法では,VNQによって拾得される正常陰影の数が膨大であるという難点がある.
そこで,本研究ではVNQに変わる新たなフィルタとして順序論理フィルタ(以下ADR)を提案した.
ADRはVNQに比べ,正常陰影において出力値を抑える事が可能であるが,同時に結節においても少なからず出力値を下げてしまう.
よって,正常陰影での出力値を抑えつつ異常陰影を見落とすことのないようなADRのパラメータがどのようなものであるか,実験により検証する.