3ZH-7
肺結節検出のための順序論理フィルタの効果検証
○水野杏里,宗森智央,杉浦彰彦(静岡大),澁谷倫子(山形県産業技術短大庄内校),山本眞司(静岡大)
我々は,胸部CT画像から肺結節を自動検出する際に,第1 段階の候補領域抽出処理において可変N-Quoit フィルタ(以下VNQ)と正値集中度リングフィルタ(以下PCR)を併用する手法を提案している.
本研究の目的は,処理を簡略するためにこれらのフィルタを統合することである.しかし,これらのフィルタは性質が異なるので,単純に統合することは困難である.そこで,VNQの代わりになる,順序論理フィルタ(以下ADR)を提案した.
VNQは結節と周辺領域の濃度差の最大値を出力するが,ADRは中央値を出力するので,高出力の正常陰影の出力値を抑制できる.実験結果から, ADRを使用しない場合よりも,使用する本研究においてAz値が向上し,有効性を確認できた.