3ZH-3
大腸がんの成長シミュレーションシステム開発
○武内利憲,岡崎明彦(中部大),長嶺共全(びわこ学院大),小野謙三(公立陶生病院)
大腸癌の成長の様子を視覚的にとらえ、その成長プロセスを直接的に観察し
研究ができるような大腸癌腫瘍組織成長シミュレーションシステムを作成する。

 大腸癌の発現プロセスには大腸癌の発生と悪性が複数の癌抑制遺伝子の不活性化と
癌遺伝子の活性化によって進行するという多段階発現プロセスを採用した。
また、大腸癌における不規則で不可逆的な成長プロセスはイーデンモデルによって表現した。
シミュレーション開始時に増殖帯のひとつの細胞を腺腫化しておき、腫瘍細胞の成長過程に
おいて、倍加時間、競合抑制、腫瘍細胞の成長範囲、の自己増殖可能性、腺腫細胞の
癌細胞形成確率など10個の因子を考慮した。

 描画システムでは作成されたファイルを読み込み画像として表示する。なおシステム開発は、ネットワーク環境下での利用を念頭に置いて、Java及びJava3Dを用いて行っている。