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初中等教育向け教育用CPUシミュレータの開発
○金 尹悦,安井浩之,吉野邦生(東京都市大)
本報告では,初中等向けの学校教育での利用を想定し,漢字アセンブリ言語を用いたCPUシミュレータの実装と評価を行う.現在の中学の学習指導案では,コンピュータの仕組みに関わる授業時間は数時間ほどしかなく,CASLを採用したような従来のCPUシミュレータでは,ニーモニックの学習や機能説明に時間を要することから,授業導入しづらいという問題がある.そこで漢字をニーモニックとして採用し,さらにCPUの内部を簡略化したシミュレータを開発することで,初中等教育においてコンピュータの命令サイクルを体験的に学ぶことを容易にし,コンピュータの原理や仕組みへの理解を助けることを目指す.