3ZD-6
スマートフォンを用いた生活情報の自動インデキシングによる認知症者の記憶支援
○松下広樹,黄 宏軒,川越恭二(立命館大)
近年,高齢化社会が進むと共に認知症者数も急増している.認知症には根本的な治療法が未だ確立されていないが,記憶障害を抱える認知症者に日常生活の出来事を記録し事後に想起させることで症状の緩和に役立つことが確認されている.認知症者の記憶を支援するため,先行研究に認知症者の生活情報をICレコーダーと小型ビデオによって記録し,着用者の一日の行動の探索を支援する“メモリーベスト”がありデータとして質が高いが,特定の時間帯やイベントのデータをアクセスすることが難しかった.本研究ではそれにGPS・加速度センサーを搭載したAndroid端末を取り付け,着用者の生活行動を認識した上で自動インデキシングするシステムの試作を行った.