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思い出を用いた認知症者と家族介護者間におけるコミュニケーション支援
○山崎和紘,仲谷善雄(立命館大)
近年、日本は超高齢社会となり認知症高齢者は増加傾向にある。
認知症の症状には記憶障害や認知能力の低下などがあり、家族の
名前や思い出を忘れてしまう。最も身近な存在である家族との
思い出を想起することは重要であると考えられる。また、家族介護
では誰かひとりが介護を抱え込むことが大きな問題である。
本研究では認知症者と家族介護者の双方向支援を目的とする。
特に認知症者が写真の内容を思い出せない時に、同じ場所や
時期のほかの写真、関連する社会的事象などの情報を推定し表示
することで思い出想起を支援し、家族全体でその思い出について
語り合うことで認知症に向かい合う。このシステムにより、
忘れてしまった思い出を取り戻し家族で共有できると期待される。