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長期療養患者の不安を予測することによる患者と看護師のコミュニケーション支援
○木原崇博,仲谷善雄(立命館大)
長期療養中の患者は、回復に不安を抱きがちで、同じ疾患を持つ他患者と比べて自身の看護に対して不安や不満を抱くことがある。こうした負の感情は表面化されにくいため、新人看護師は気づきにくく、例え感情の変化に気付いたとしても適切な対応に困る場合が多い。本研究では、日々蓄積されている看護記録において、特に患者の不安発生時のコミュニケーションに着目し、患者の性格や病名、体質などから、類似する患者の過去のコミュニケーション事例をシステムが見つけ出し、患者が実際に不安を感じる前に、看護師に患者がそろそろ不安になる内容と時期を知らせることで、患者の不安を未然に察知し、患者と看護師のコミュニケーションを支援する枠組みを提案する。