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クラウドサービスの利用者の特定ができるIDベース暗号方式
○疇地 悠(岐阜大/名工大),毛利公美(岐阜大),白石善明(名工大),土井 洋(情報セキュリティ大)
クラウドサービスの利用がビジネスにおいても増加する一方で,
その利用には不安が残っている.その一因は利用者にとってサー
ビス提供者が信頼できるかわからないことであり,サービス提
供者にとっても証明できないことは多くの利用への障害となっ
ている.証明を得るために監査を行うことが考えられるが,セ
キュリティの問題から監査人には通信内容を知られないことが
望ましい.そこで,正当なサービスの運用/利用の保証を監査
人が平文を知ることなく行い,その証明を行う仕組みが必要と
なる.本稿では,IDベースの検証者指定署名と鍵共有を基にし
た,平文を知られず利用者の特定が可能なIDベース暗号方式を
提案する.