3X-9
路線バスの運行状況とバス利用者の歩行速度を考慮したナビゲーションシステムの提案
○小菅王春,鈴木秀和,松本幸正(名城大)
マイカーの普及や大都市郊外の発展に伴って,近年の路線バスでは
利用者の減少によるサービス水準の低下や,地方部における路線の廃止等が問題となっている.
交通弱者にとって路線バスは生活する上で重要な交通手段であるが,
他の交通機関に比べて,定時性が低く,遅延や通過等の情報提供が少ないことも利用者減少の一因となっている.
そこで本稿では,利用者の利便性向上を目的としたバスナビゲーションシステムを提案する.
サーバに蓄積されたバスの位置情報から運行状況を把握し,
利用者のスマートフォンに蓄積された行動履歴から歩行速度を算出することにより,利用者に対して適切なバス停までの案内することができる.