情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

無線メッシュネットワークは無線LANのインフラを容易に
構築できる有用な技術である．これを被災地などに展開する時，
グローバルアドレスが十分に確保できない可能性があることから，
無線メッシュネットワークはプライベートアドレスを使用できる
ことが望ましい．しかし，NATを置く必要がある為，通信開始を
インターネット側から行うことができない．そこで，本論文では
無線メッシュネットワークWAPL(Wireless Access Point Link)と
NAT越えシステムNTSS(NAT Traversal Support System)を組み合わせた
方式を提案する．WAPLのゲートウェイにNTSSの機能を集約させることにより,
エンドノードに一切改造を加えることなく，双方向通信が可能になる．