3V-7
発光色の変化による非常時通信システムの改良と実装
○高田政裕,原山拓士,塚田晃司(和歌山大)
災害が発生し,既存の通信インフラが機能しなくなった時,
被災者から外部への情報伝達手段は確立されていない.
東日本大震災では,付近を通過するヘリコプターに向けて
グラウンドや屋上に石灰などで文字を書くことにより情報発信を
行っていた.この方法は,見かけの変化が少なく風景に溶け込んで
しまうため,遠方から発見しづらい,日が落ちると見えなくなる,
手間がかかる,といった問題がある.
本研究では,可視光を利用し,色を変化させることで遠方から
気付かれやすく,日が落ちた夜間でも情報発信が可能な
可視光情報送信デバイスを提案する.送信デバイスは一般的な
懐中電灯にハイパワーLED,タッチパネルなどを組み込み,
従来のシステムに比べ低コスト化,高性能化した.