3V-5
災害時対応に用いるプライバシー情報共有支援のための開示先制御が容易なデータ共有方式
○長澤悠貴(名工大),毛利公美(岐阜大),福田洋治(愛知教育大),白石善明(名工大)
自然災害の被害を抑える減災の取り組みが注目されている.住民が
通勤・通学先,その経路,時間帯,家族の連絡先を登録しておき,
災害発生時に自治体が家族の連絡先に被害状況を伝えることで,家
族はそこから適切な避難行動を指示でき,円滑な情報伝達が実現で
きる.我々は既に,この情報伝達を支援するシステムを実現するた
めに,登録する情報を情報の保管者と自治体が(2,2)閾値復号で共
有することで,住民が容易に開示先制御できる暗号方式を提案して
いる.その暗号方式では,情報の利用者がオフラインの場合,処理
を継続できない場合がある.本稿では,情報の利用者がオフライン
でも処理を継続できる改良を加えた方式を提案する.