3V-1
被災地内安否情報交換のためのDTN通信手法
○川田智彦,桧垣博章(電機大)
地震や津波などの災害が発生した際、被災者の家族や知人の被災状況を把握するために、
各避難所に掲示された安否情報を確認する。
しかし、2011年3月に発生した東日本大震災では、各避難所間での通信手段が限定され、
各避難所が所持する安否情報が拡散できず、各避難所間で安否情報が共有されない問題が
あり、被災者は各避難所を直接訪問して家族や知人の安否を確認する必要があった。
本論文では、各避難所間で安否情報が共有されない問題に対して、被災者個人が所有する
端末を利用し、無線マルチホップ配送と端末の移動の組み合わせによって構築する
耐遅延ネットワーク (Delay-Tolerant Network)を用いることで、各避難所における
安否情報を共有する手法を提案する