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関係型データマイニングにおける包摂関係を考慮した極小生成系選択
○西尾典晃,武藤敦子,犬塚信博(名工大)
形式概念分析は対象集合とそれが持つ属性集合との間の関係を分析する。
関係を持つ対象集合と属性集合が互いに極大になる対を形式概念という。
極小生成系とは、形式概念を特徴付ける重要な性質の組である。Dongらは
極小生成系から冗長なものを除いたSSMGを提唱した。本研究では、複数の
関係表に跨がる知識を発見する関係型データマインング(MRDM)における
冗長でない極小生成系を提案する。MRDMではアイテム間に包摂関係に基づ
いた依存関係があることが知られている。これによって極小生成系の冗長
性を除き、簡潔なパターンが出力されることを確認した。