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議論フレームワークにおけるideal意味論の解集合プログラミングによる計算
○坂倉広幸,若木利子(芝浦工大)
最近, grounded 意味論では余りにも慎重すぎて, 一意的に正当化される論証を
見落としている問題点が指摘され、その問題を解決するために, 2007年Dungらにより
ideal意味論が提案された。そのideal意味論のextensionはgrounded意味論と
同様一意的に定まり, かつpreferred意味論の共通部分の部分集合として,
人間のskepticalな議論判定の考え方を説明する.また、2008年若木により, 
Caminadaのlabellingを解集合プログラミングで表現したDung意味論の計算方法が
提案され、伊藤によりその議論計算エンジンが開発されたが、それの類似のアプローチとして、
本研究ではideal意味論のextensionを、Caminadaのideal extensionの性質に関する命題と
labelling手法、解集合プログラミングを用いた計算方法を提案し,
それに基づく議論判定をする議論計算エンジンを開発した.