3S-4
狭帯域雑音を利用した音楽の作成
○三井太介,阿部友実,橋本周司(早大)
音を特徴づけるものとして、音程、音量および音色の3つの要素がある。
このうち音色は,一般に倍音構造の変化により可変とされているが
倍音構造を用いずに変化させる試みもされている。
作曲家の湯浅は、帯域幅を持ったフィルタを白色雑音に施すことで
自然な音を作成できるとしているが、この思想を元に作られた音には
音程の概念がないため、旋律を奏でることは難しい。
本研究では,帯域幅やフィルタの形状などを変化させることで
音色を変えられ、かつ音程を知覚できる狭帯域雑音に着目し、
それを用いた音楽の生成法の確立を目指している。
本稿では、矩形型の狭帯域雑音の帯域幅と知覚周波数の関係や
音色の与える印象についての主観評価結果を報告する。