3S-2
聴感による演奏表情の評価特性の分析
○柴崎正浩(芝浦工大),鈴木泰山(ピコラボ),徳永幸生(芝浦工大),杉山 精(東京工芸大)
我々は,コンピュータで人間らしい演奏の自動生成システムを構築する研究を行っている.
生成した演奏が人間らしい演奏であるかの評価手法は,人間の聴感による評価が最も適切である.
しかし,聴感による評価は,本研究で演奏表情と定義しているテンポ・音の強弱・音の発音長の3つの要素を独立して評価出来ず,依存した関係であることがこれまでの実験から示唆された.
そこで,本システムの改良にあたり,人間の聴感では,演奏表情の3つの要素がどのような依存関係にあるかを評価し,人間の聴感による演奏表情の評価の特性を明らかにする.
本稿では受聴実験により明らかとなった3つの要素の関係性と評価の特性について報告する.