3N-7
食品トレーサビリティにおける流通フローの高精度化による信頼性向上に関する研究
○松村康弘,加藤あすか,三上貞芳(はこだて未来大)
昨今,各メディアにおいて頻繁に食品の安全性についての報道がされており,
消費者の「食の安心・安全」に対する関心が高まってきている.
「食の安心・安全」を確認する方法として,産地からの流通履歴を記録し,
消費者に開示するトレーサビリティシステムが知られている.
しかしながら,我が国における食品の流通,特に水産分野においては
幾つもの中間流通を経る為,非常に複雑になっており,
生産段階の保証のみでは産地偽装に対して十分な対策とは言えない.
本研究では,産地における生産量と各小売店に出荷された量を照合することで,
食品の産地偽装を未然に検知する手法を提案する.
また,本手法は小売店における業務負担を極力抑え,導入が容易であることを考慮する.