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影響ネットワークを用いた,ソフトウェアテストデータの自動生成
○三本貴裕,浦田祐毅,芳賀博英(同志社大)
ソフトウェアのテスト手法の一つとして,パス指向テストがある.
これはソースコードの制御構造をグラフ表現し,通るべきパスを設
定し,それを通る入力値を求めることによりテストデータを生成す
る.しかし,定められたパスを実行する入力を求めるのは必ずしも
容易ではない.そこで,本報告では,データミューテーションの概
念を用いて,初期の入力データを変化させ,所望のパスを通る入力
を自動で生成する手法を提案する.データ変化においては,条件分
岐に影響している変数の情報を用いることで,効率的に入力を生成
する.本報告では提案手法をいくつかのソースコードに適用し,そ
れぞれに対する効果,有効性について得た知見を述べる.