3K-9
RMZLに基づくマルチプロセッサ用スケジューリングアルゴリズムの提案
○箭内 健,兪 明連,横山孝典(東京都市大)
近年,組み込みシステムにおいて処理能力の向上が要求されている.
しかし,消費電力の制約の観点から単一プロセッサの性能を向上させて要求に応えるのは困難である.
そのためマルチプロセッサ技術を利用した性能向上が見込まれるが,
単一プロセッサ環境のスケジューリングアルゴリズムをマルチプロセッサ環境で用いるとスケジュール成功率が低いという問題がある.
このような問題から本論文では,従来の単純なアルゴリズムであるRate Monotonic(RM)にゼロ余裕時間ルールを追加したRate Monotonic until Zero Laxity(RMZL)を基に,擬似デッドラインを設けたアルゴリズムを提案する.