3K-8
RMに基づいたリアルタイムスケジューリングアルゴリズムのスケジュール可能性解析
○西垣公平,兪 明連,横山孝典(東京都市大)
近年,組み込みリアルタイムシステムにおいてマルチプロセッサ技術の利用が一般化している.
しかしマルチプロセッサ環境での最適なスケジューリングアルゴリズムはまだ確立されていない.
一方で,RM(Rate Monotonic) に代表される従来のアルゴリズムでは高いスケジュール可能性を実現することができない.
そのため,RM を基に高いスケジュール可能性をもつアルゴリズムRMZL が提案された.
RMZL は,高い予測性といったRM の長所を残しつつ,スケジュール可能性を向上している.
本紙では,RMZL を基に,より高負荷な状態でも高いスケジュール可能性を実現するアルゴリズムLP-RMZL を提案する.
LP-RMZLはRMZL に比べオーバーヘッドを減少させ,スケジュール可能性を改善していることを示す.