情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

聴覚障がい者向けにインターネットを介した遠隔要約筆記システムを構築し、試験的な
サービスを実施しているが、遠隔で行う為に、それぞれの要約筆記者間での情報の共有
や交換をおこなったり入力速度や要約すべき講義内容への前提知識の有無や理解度によ
り、要約筆記の内容にばらつきが生じる可能性が高いと考えている。
そのため、我々は、要約筆記者の能力や知識を事前に収集し、その程度に応じた要約筆
記を行う時間の割り当てを動的に算定することで、より精度の高い情報を講義を受講す
る聴覚障がい者へ提供可能とする仕組みの検討開発を実施している。
本稿では、その取り組みの概要を説明する。