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スクロールとページめくり操作がスマートフォンでのテキストの読みに与える影響:効果的な電子マニュアルのデザインに向けて
○深谷拓吾(国際電気通信基礎技術研究所 / 奈良先端大),小野 進,水口 実,中島青哉,林真彩子(フジ印刷),安藤広志(国際電気通信基礎技術研究所 / 情報通信研究機構)
本研究では電子デバイス上で展開されつつある操作マニュアルのデ
ザイン追求の一環として,スマートフォンのような小型タッチ画面
搭載機器におけるテキストの「読み」と「操作」の関係について分
析を行った.具体的にはスクロール,ページめくりの操作が,テキ
スト内容の理解と,テキストを読みながらの仮想インタフェース操
作へ与える影響を実験的に調べた.辞書的な説明文を読んだ後,内
容を問われる:a)再認課題,と操作手順を記した文を読みながら仮
想インタフェースの操作を行う:b)操作課題,を被験者はスクロー
ル,ページめくり各条件で行った.その結果,理解度はページめく
り条件がスクロール条件よりも高い傾向があったが,仮想インタフ
ェースの操作時間と操作ミスの頻度は両条件で変わらなかった.