3D-7
神経コラム集団内の群れ創発
○稲吉宏明(産総研)
新規の神経情報表現・処理様式として「(相互作用する)神経コラム集団中で
創発する群れ現象に基づく方法」を提案する。

各神経コラムは複数の(興奮性・抑制性)神経細胞で構成され、
個々の発火ではなく「時間窓中の発火順序系列」を情報の単位とする。

無入力or無タスク下では、(default-mode-network状態として)
コラム間での相関性の低い系列が各コラムで現れるのに対して、
入力orタスク存在時には「それに対応するコラム集団の部分集合」での
「(相関性の高い)発火系列集合の群れ」として情報が表現され、
群れ集合間の競合・協調による「群れの動的遷移」により、
情報処理が実現される。

なお「(経験による)群れの初期形成過程」はSTDP-Hebb規則での
「系列間共起学習」による。