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VM総負荷に基づくシンクライアントVMの配置制御方式
○竹村俊徳,藤若雅也,稲田健吾(NEC)
デスクトップ仮想化サービスの普及と、MDMやBYODなどの導入によ
る端末の多様化により、シンクライアントの利用形態が多様化して
いる。VMを使ったシンクライアントサービスでは、端末とVMの間の
接続/切断の状態によってVMの応答性の要件が変化したり、1台の物
理サーバ上でシンクライアントVMが高い集約率で運用されたり、シ
ンクライアントVMの負荷変動がユーザの操作に直結するため予測が
困難であるといった、サーバVMとは異なる特性を示す。本発表では、
VM総負荷(全VMの負荷の合計値)を利用することによって、VMの負荷
変動のばらつきをまとめて扱い、また端末と接続されていないVMの
稼動場所を積極的に移動させることによって、上述のシンクライア
ントに特有の課題を解決しながら効率的なVM配置先を決定する方式
を提案する。