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自己発信型高齢者安否確認システムにおける自動確認時刻決定アルゴリズムの提案
○菊池卓秀,山田敬三,高木正則,佐々木淳(岩手県大),田中 充(イワテシガ),小川晃子(岩手県大)
著者らは,独居高齢者の孤独死防止に寄与するため,電話を用いた自己発信型安否確認シ
ステムを開発し,北東北地方を中心に導入を進めている.その利用者は増加しつつある
が,見守り者にとっては未発信者に対する電話確認作業が将来的に負担になることが懸念
されている.本研究では,自己発信意欲を損なわないタイミングでシステム側から未発信
者に自動的に確認電話を発信する仕組みを開発するため,これまで蓄積された自己発信時
刻データを分析してそのアルゴリズムを検討する.本稿では,利用者の発信時刻のバラツ
キ・傾向性を考慮した自動確認時刻決定アルゴリズムを提案し,実際のデータを用いてそ
の妥当性の評価を行った結果について述べる.