2ZF-9
災害時対応に用いるプライバシー情報共有支援システムの設計と試作
○齋藤永司,長澤悠貴(名工大),毛利公美(岐阜大),福田洋治(愛知教育大),白石善明(名工大)
自然災害による被害を完全に防ぐことは難しく、被害を最小限に食い
止める減災にも努めなければならない。サービス利用者は災害発生前
に避難支援となる通勤・通学先、経路・時間帯、家族の連絡先といっ
たプライバシー情報をサービスに登録、災害発生時にサービスはそれ
らの情報を家族に連絡し、家族は登録したサービス利用者に適切な避
難行動を促す、以上のような情報伝達を実現するのに必要な利用者の
プライバシー情報を保護する暗号を用いたデータ共有方式を提案して
いる。本稿では暗号化されたデータを管理するシステムの設計と試作
について述べる。また、我々のデータ共有方式と従来の公開鍵暗号や
属性ベース暗号を用いた方式と計算量や処理時間について比較し、優
位性を示す。