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観光客避難誘導方法の評価システム~京都における検証結果~
○衣笠成輝,仲谷善雄(立命館大)
 本論文は避難誘導の分野において、観光客を安全かつ効率的に目的地まで避難する方法を検討するためのシステムの構築を目的とするものである。従来から避難誘導に関する研究は行われていたが、住人を対象としており、広範囲に分布する観光客をいかに安全かつ迅速に、どのような方針で避難誘導すればよいかの検討は行われて来なかった。本システムは誘導指示に従う観光客の行動モデルが実装されており、様々な避難誘導方法の比較、評価を可能とする。本システムの有効性を検証するため、観光客が我が国でもっとも多い京都市を対象として、段階的避難誘導方法という新しい避難誘導方法の効果を検証し、専門家の評価を得た。