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ノードの離脱がPeer-to-Peer Webキャッシュの性能に与える影響に関する一考察
○大島啓伸,梅澤 猛,大澤範高(千葉大)
 Peer-to-Peer(P2P) Webキャッシュは、ローカルキャッシュをクライアント間で共有することで、コンテンツのダウンロードを高速化する手法であるが、多くは安定したノードを前提としており、ノードの離脱が発生する環境下では、その性能が十分に発揮できない可能性がある。
 現実の利用環境においては、P2Pネットワークを構成する各ノードは、所有者であるユーザの利用状況によっては、比較的短時間に参加・離脱を繰り返すと考えられる。
このような環境下では、利用しようとしたキャッシュが消滅している可能性があり、特にリクエストが集中するキャッシュの場合には、その影響は顕著である。
 本研究では、ノードの離脱が性能に与える影響をシミュレーションにより分析し、より実用的なP2P Webキャッシュに求められる要件を明らかにする。