2X-7
心理特性を利用した動画像符号化方式における主観評価法
○山本奈央,宮地祥子,猪島みなみ,杉浦彰彦(静岡大)
動画像符号化の分野では,視覚特性を利用したものに加え,新たなアプローチとして心理特性を利用したものがある.
その中でも,アンカリング効果を考慮して符号化された動画像が高い評価を得ている.
しかし,従来の主観品質評価法が,心理特性を適用して符号化された動画像に最適であるか明らかになっていない.
そこで本研究では,心理特性に着目した動画像符号化方式に対応する主観品質評価法について,アンカリング効果に着目した動画像符号化方式を例に検討した.
その結果,グレイ画像表示時間の短いものが評価法として適していることが確認できた.
また,評価動画像を1秒間のグレイ画像を挟んで提示する手法を提案し,有効性を確認した.