2X-5
忠実色再現を考慮した適応型符号化方式の検討
○平木裕也,杉浦彰彦(静岡大)
医療や電子商取引といった色管理の厳しい分野で正確な色の再現が求められている.このような分野では撮影,伝送,表示どの部分においても画像情報 の保存が求められるため,符号化は可逆であることが求められる.
しかし,従来方式の処理系は,広色域に対応しておらず,広色域での符号化が困難である.そこで,本研究では,視覚色域下での可逆符号化の検討を行い,圧縮の程度を調べた.
我々は,視覚色域の色を取得できるカメラの撮影画像をもとに実験を行った.線形予測符号化を用いて,視覚色域に適したハフマン符号表を作成し,符号化を行った.その結果として,既存の可逆符号化方式のJPEG-LSを約6.5%上回る圧縮率約28%を得た.