情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

近年の国際化に伴って、国際的なコミュニケーションの機会が増加し、円滑にコミュニケーション行うために機械翻訳サービスへの期待が高まっている。しかし、機械翻訳は誤訳の発生という問題を抱え、その要因として辞書に対象となる語の訳語が登録されていないことが考えられ、このような語は新しく生まれた用語や、専門用語などの特定のコミュニティで使用される用語である場合が多い。しかし、従来、このような用語を辞書に選定・登録する作業の多くは人手で行われ、多大なコストを要してきた。そこで本研究では、コミュニティ性を持つSNSに着目し、コミュニティ性を持つ用語の獲得を試みた。また、獲得した用語に対して集合知的に訳語を収集することにより、対訳辞書生成への拡張を試みた。