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Scheme言語をルール記述言語とした役割指向記述の試み
○柏木孝仁,佐々木晃(法大),田沼英樹(東工大)
役割指向とは社会シミュレーション言語SOARSにおいて、エージェントベー
スモデル構築のために用いられる記述手法である。役割指向ではオブジェ
クトの動作が「役割」および時間概念の「ステージ」により決定されると
いう特徴があり、複数のモデルの結合を柔軟に行える利点がある。SOARS
では、独自のルール記述言語を採用しているが、本来、役割指向記述はルー
ル記述言語と独立であると考えられる。そこで著者らは、従来言語による
ルール記述言語を可能とする手法を提案し、Javaをルール記述言語とした
役割指向記述を行えることを示した。本研究では、新たにScheme言語をルー
ル記述言語とした役割指向記述を行うとともに、先行研究での提案手法の
評価、改良をはかる。