2T-2
コラボレーションを適切に行うためのビジネスプロセス可視化ツールの提案
○中川裕揮,永井明彦,伊藤孝行(名工大)
提携や恊働は資源や市場のニーズが獲得できるため,新事業や製品開発で有効な手段である.しかし一般に恊働は,事業に関する複数の論点で,理解に差があることが多く,合意形成が困難であるため,誰がどのように合意形成を行うのかが重要な課題となる.現実の取引では,ミドルエージェントは恊働での単なるマッチングや調整行為だけでなく,事業の推進やイノベーションを促進している.そこで本稿ではミドルエージェントモデルに着目し,商社が仲介する製品取引をモデル化する.そしてシミュレーションを行い,商社が合意形成への影響,条件などを調査する.複数企業間の合意形成を促進するために,ミドルエージェントに基づくビジネスモデル設計のためのフレームワークを提案する.