2S-2
楽譜に記された情報の読み取りを対象とした音楽認知モデルの検討
○湊山梨紗(芝浦工大),鈴木泰山(ピコラボ),徳永幸生(芝浦工大),杉山 精(東京工芸大)
楽器演奏に必要な認知的技能のうち,楽譜に記された情報を読みとるという認知過程がある.
その過程に対して,演奏者の視覚に着目し,楽譜の認知過程ひいては音楽の認知過程を明らかにしようとする研究が数多く行われている.
しかし,これらの研究は認知科学や認知心理学的な方法での探求が多く,扱われる認知過程のモデルは計算機への実装を必ずしも考慮していない.
そこで将来的に計算機への実装を前提とした上で,本研究では楽譜に記された情報を読みとる際の認知行動に対しての楽譜認知モデルを構築した.
また,モデルの構築や評価の際には被験者実験を行った.
本稿ではその被験者実験の結果と,楽譜認知モデルについて報告する.