2S-10
ポピュラー音楽のための高音域発声評価と適切な声区の歌声合成
○平山健太郎,伊藤克亘(法大)
現在、日本のポピュラー音楽の楽曲は、大半が一つの声区で歌うの
には難しい高音域が含まれることが多い。高い音を発声しようとし
て喉に力をいれた場合、声区が適切でないと、喉が枯れたり急に声
が裏返るなどの状態に陥る。このような現象はカラオケなどで歌唱
トレーニングを受けていない人物によく見られる。従来、歌唱力の
自動評価の研究では、音高やリズム感、ビブラートや声質などを特
徴量としていた。本研究では歌唱における高音域の調査を行い、適
切な声区が選択が出来ているか判定する歌唱力自動評価システムを
作成した。この評価システムでは、喉締め声を高精度で判定するこ
とができた。また、発声データからユーザの声質を保ちつつ、教師
データとなる発声の特徴を付加する歌声合成システムを作成した。