2Q-8
メロディとそのコード進行を用いたデータ通信手法の提案
○木原祥吾,沼田哲史(大阪電通大)
近年,無線通信はめまぐるしい進化を遂げており,携帯端末を中心に
広く使用されている.これらの通信手法はとても便利であるが,人間は
その通信が行われているのを感じることなくデータのやりとりが終わって
しまう.そこで,人間が知覚できる方法で通信を行うことにより,
データを送るという行為に付加価値を付けることができないかと考えた.
筆者らが以前に行った研究において,送信データの情報を曲データに置き換え,
可聴音を用いてデータ通信を行うことに成功している.本研究では,
音楽理論で用いられているコード(和音)進行を加味した曲データを
用いることで,人間にとって聞き心地の良い曲を生成し,同時に
通信効率の向上を図る手法の提案と検証を行う.