2N-5
複数文書内の事象間の因果関係抽出への取り組み
○澤村 瞳,小林一郎(お茶の水女子大)
本研究では、複数文書内に現れる事象間の因果関係を抽出し、事象に対する全体像を俯瞰することを目的とする。事象間の因果関係を捉えるため、文章中に現れる手がかり表現に着目し、それらの表現をきっかけに因果関係を抽出する。その際、手がかり表現だけでは正しく因果関係を抽出することができないことから、その表現を中心として前後の語彙の品詞パターンを調べ、正確な因果関係を抽出する。さらに、それぞれの文書から抽出された断片的な原因と結果の因果関係をつなぐため、原因および結果の表現間の柔軟なマッチングを導入する。